EDIT
表参道AOビルの脇、賑わう骨董通り入口から六本木通り方向に進む。ファッション系のお店などが競い合うように出店を希望していた時期に比べ、落ち着きを保った通りとなったが、それでも今も尚、多くの人が行き交う。色の付ききっていないこの通りだからか、また何か面白いことがこの通りから生まれそうな期待を抱いている人は、少なくないのではないだろうか。
今回紹介する空間は、そんな骨董通りの中間地点ぐらいにある2階部分。1階からの直接のアプローチもあり、通りからの視認性が強いため、店舗などの用途としても活躍できるだろう。コンパクトなサイズながら、骨董通りに面した大きな開口部を持つこの物件は、通りからの視認性も十分見込めるため、魅せるオフィスとしてほしい。夜の骨董通りは比較的早く照明が落ちる。そんな中、ライトアップされたショウケースのような空間で、働く姿を見せるのはかなり素敵だ。まだまだアパレルや、美容院の店舗の主張が強い骨董通りに、この機会を利用して存在感のあるオフィスを造ってみてはいかがだろう。
また、このエリアは、根津美術館、岡本太郎記念館など、アートとの距離感も比較的近く、1本道を入ると落ち着いた街並が広がっていたりもする。駅へのアプローチもショップの並ぶルート、飲食店が多いルートなど、使い分けることで飽きることもない。実際にこの地で働いてみると、空間だけではなく、街やロケーションも働く環境としても恵まれていることに気がつくだろう。
EDITOR’S EYE
視認性の高いこの環境を、単純に外への主張ができると捉えず、見られる環境で働くことが、自分の働き方をよりスマートにしてくれる効果にも繋がると考えてみたらどうだろう。感度の高いエリアで働く、そして、働く姿が見られるということが、どのようにあなたの働き方に作用するか楽しみだ。