渋谷の中でも最も華やかな通りの一角、周辺のショップや飲食店に目をとられ、うっかり通り過ぎてしまいそうな建物にこのスペースはある。駅からのアクセスは良く、人の往来も当然多い。華やかながらも、並びにアップルストアもあったりするので、幼い感じはない絶妙なポイントだ。
スペースはメンバー制で、固定席のないフリー席と自分のスペースを確保できるブース席で構成される。一時的な利用も想定して１日会員も受け付けているので、気軽に利用する事もできる場所でもある。
今回の募集は、蜂の巣のように組まれたブース利用の会員。各席の距離は近くとも、1ブース1席。六角形に囲まれているため、集中できる環境が用意されている。エントランスを入って、左右にフリーエリアとブースエリアが明確に分かれている為、距離感も丁度いい。蜂の巣型のミニマムなブースをベースに、人とのつながりも、ビジネスの可能性も期待以上に広がるだろう。
現在渋谷は空前のシェアオフィスブーム。ただ、この流れの面白いところは、ただの表層的なブームという事ではなく、それぞれのシェアオフィスが、しっかりとしたコンセプトや、イベント、オペレーションを備えているところ。今までのマンションの1室をオフィスとして利用したり、自宅をオフィスとして利用していたユーザーが思っていた「あったらいいのに」というニーズをうまく汲み取っているのではないだろうか。そういったスペースは、ソーシャルメディアの普及と連動し、場所自体がメディアになりつつあると感じる。情報が集まるところ、人が集まるところ、そこから発信される情報や仕事はきっと、今まで以上に研ぎすまされたものになっていくことだろう。
始まりは1脚の椅子を借りるところからかもしれない、でも、１つの椅子は、限りない可能性を借りるみたいなものだとも思える。

シェアオフィスは、空間の印象だけでは多分選びきれない。何か雰囲気いいな。と思ったら、一度見学をして、運営者にじっくりと話を聞いてみよう。複数のシェアオフィスが誕生した分、しっくりくるところもきっと見つける事もできるだろう。