EDIT
六本木の交差点から溜池山王の方に向かって少し歩く。通り沿いの喧噪は右手にありながらも、徒歩5分弱というアクセスの良い立地にこの建物はあった。
エントランスは六本木通りから一本入った脇から入る。古いながらも比較的管理が行き届いた建物。建設された時代の影響か、六本木という立地の影響からか、比較的意匠にこだわったエントランスのつくりになっている。
室内はシンプルな1R。床の質感あるフローリングは、前の入居者のセルフリノベーションらしく、すこし不揃いな感じがおもしろい。壁にはテレビモニター、スピーカーが設置されており、前入居者の残置物として次の入居者に提供されることになっている。
この空間は、オーナーの意向もあって、改造が許されている。40平米弱というコンパクトな空間だからこそ、細かいところまでこだわって作り込んでみてはいかがだろうか?利用するのは空間を贅沢に使える2、3人がいいかもしれない。自分たちの拠点となるオフィスにお気に入りのものを持ち込んで、自宅以上の居心地の良い居場所を作っていただきたい。
EDITOR’S EYE
改造自由の物件だからこそ、思い切って作り込んでみてほしい。デザインされた物件は、世の中にたくさん出てきているが、どれもしっくりこないという方もいるかもしれない。自分自身でカスタマイズするのは、さらに愛着という感覚も加わって、格別な居心地の良さを手に入れることができる。
ネットや、ホームセンター。意外とセルフリノベーションの情報や、環境は身近だ。あまり慎重になりすぎず、まず第一歩としてチャレンジしてみると、きっとカスタマイズがやみつきになるだろう。