EDIT
表参道駅から外苑前の方に青山通りを進み、一本入った路地にこの建物はあった。元々は店舗として作られたためか、正面の窓は床から天井まで抜けており、天井高が3,700mm確保されたコンパクトな空間だ。
外観からもわかるように、築が浅いスマートなビル。1階、地下には感じのいい飲食店が入っており、その脇を抜けて上層階にアプローチをする。空間はほぼスケルトン。空調、トイレ等は設置されているため、床を張る程度の最小限の工事ですぐにでも使える状態だ。
荒っぽい質感のあるコンクリート、天井に多めのスポットライトを設置して真下に光を落とす。ギャラリーやアトリエのような空間のイメージがすぐにわく。真ん中に大きめの机を設置して、壁際にデスクを並べる、そんな使い方も素敵だろう。
スケルトンの物件には、いろいろパターンがある。完全に何もないスケルトン、空調や水回りが完備されているもの、ほぼそのままでも使える仕上げとなっているものなどなど。難点として、空間は素敵に見えるが、そこから居心地の良さを感じることはあまりできないところがある。ただ、全部を全部作る必要は決してない。実際に空間をみてみると、何をすべきかというのが自然とイメージできる物件も多くあるので、サイズと賃料がしっくりくるなら、是非一度足を運んでみることをお勧めする。
EDITOR’S EYE
こちらの物件は、店舗と事務所で賃料が10万円程違う。店舗であると+10万円だ。同じ空間なのに不思議な料金設定。そう考えてみると、オフィスで割安感を持ちながら借りられるこの物件は悪くないと思う。