EDIT
古書店街神保町から少し歩いた一角に、古臭いかわいいサッシをのぞかせた建物があった。
丁度水道橋との間くらいの場所にあるこの建物は、街ともに年月を過ごしてきた様子が滲み出ていた。
この空間は、とあるアーティストのアトリエとして利用されており、もともとの古いオフィス仕様の空間をリノベーションして、居心地のよい空間に仕上げられている。ぱっとみたところ何もない単純な空間に見えるが、水回りの目隠しや、新設した壁の裏側に収納棚が一面創り込まれていたりと、実はとても機能的な仕様となっている。
シンプルでありながら、そういった居心地の良さへの配慮や、使い勝手を考えたこの空間は、アトリエだけではなくオフィスとしても重宝することだろう。
また、共用部の階段壁面はめずらしく左官仕上げになっており、階数によってその仕上げが異なっているのが面白い。
空間だけではなく、街や、建物全体から醸し出でている独特雰囲気がある物件。ここでは時間の流れ方が違うと、本気で錯覚してしまうそんな空間で、あなたらしくマイペースに働いてみるのも良いのではないでしょうか?
※現在、期間限定で次の入居者を募集中です。通常のオフィス仕様に原状回復されてしまう前に、この空間を引き継いでくれる方は是非お問い合わせください。
※掲載写真に写っている絵画等の作品は現入居者のものです。入居時にはございませんのでご了承ください。
EDITOR’S EYE
静かな環境で、お気に入りのものだけがあるオフィス。こんなシンプルな働き方が実は一番難しいかもしれませんね。仕事も全て創作活動です。アトリエ的オフィスとしてマイペースに働いてもらいたい空間です。