赤坂オフィス | 新築木造スケルトン1棟
EDIT
>>LOCATION
最寄りは赤坂駅。TBSや赤坂サカスなどがある一帯を背に、六本木通り方面へ道なりに進む事6・7分ほど。六本木通りにぶつかる手前を一本奥へ入った場所に、明らさまに新築の匂いをプンプン匂わせる建物が現れた。このエリアは、昔ながらの木造の民家が残っていると思えば、隣には超高層ビルがドーンと建っていたりと、極端に凸凹な街並みがまた妙に個性的でなんとも面白い。
>>SPACE
そんな場所に完成した夢の新築マイホーム。の、ような見た目をした戸建の建物。見方によってはちょっとしたロッジのようにも見え、コンパクトでシュッとした印象の建物だ。外観は少し抑え気味だが、その分、内部は世界観強めで、トイレも無ければエアコンもない。むしろ内壁すらないような、完全木造スケルトンの状態。まるでどこかの山小屋にでも迷い込んだかのように、ふと自分が都心のど真ん中にいる事を忘れさせてくれる空間だ。各フロアは30㎡ほどの箱型で、上下を螺旋階段が繋いでいるだけのとてもシンプルな作り。共に天井は高めで、特に2Fには、屋根裏部屋のような子供心をくすぐるような空間が広がっていた。周りを背の高い建物に囲まれているので、光がサンサンと差し込む感じではないが、日中は柔らかい光がぼんやりと室内に漂い、ほっとさせてくれるような落ち着いた空間を感じられるだろう。
>>HOW TO USE
飲食までOKという事を考えると、色々と使い方の幅が広がりそうな物件だ。オフィスや店舗単体での利用もいいが、例えば複数の用途を混ぜて、オフィスを兼ねたコーヒースタンドをOPENしてみたり、アウトドア好きならあえて内装をラフに仕上げ、通常の事務製品は一切おかず、代わりにアウトドア製品だけで山小屋風のオフィス空間を演出してみるのも面白いのかもしれない。いわゆる木スケなので、最初はなかなか手を焼かすだろう。資金もそれなりにかかるはずだ。しかし、その分好きな空間に作り込むことができるのも事実で、その苦労すら後々笑い飛ばせるぐらいの理想な空間にチャレンジしてみてもいいのかもしれない。男の隠れ家じゃないが、よりカジュアルに、仕事の中に遊びを混ぜつつ楽しみながら働ける場となってくれたら最高だ。
EDITOR’S EYE
さすがに山小屋のように囲いだけというわけにはいかないので、使う上で最低限の内装工事は必要となる。しかし、なるべく設備系はコンパクトに、床壁は綺麗なボードで仕上げるとしても、スケルトン天井はあえて残して空間の味として活かすなど、木造セミスケルトン空間なんていうのも良いだろう。正直、人通りはほぼない通りだが、隣にはランチもやっている落ち着き目の焼き鳥屋、10Mほど歩けば六本木通りなど、場所は決して悪くないように感じた。