EDIT
東京タワーのたもと、飯倉交差点。
神谷町駅から東京タワーを目指したことがある人は一度は目にするシンボリックなビルがある。それはまるで大きな旅客船のエントツのような出で立ちで、この場所の重鎮のような存在感を持ち合わせている。このファサードが自然と馴染むのは、山と谷が交わったようなこの飯倉交差点だからだ。風水はよくわからないが、四方からいい「気」が流れ込んできそうな場所である。
吸い込まれるようにエントランスに入ると、天井が高く独特の重厚感で欧米の美術館に来たような感覚さえ覚える。
交差点から見るだけでは分からないが、この建物は3階まで円柱の土台のように四角いハコがくっついている。大きく3つに分けられる空間がすべて使えるのがこの3階。いる場所によって表情を変える空間づくりができる。
唯一景色が抜けるのが8階。展望台で仕事をするような開放感。窓際に沿ってデスクを並べたくなる空間だ。
EDITOR’S EYE
オフィス内装の作り込みをする前から様々な表情を持つ空間が揃っている。せっかくだからすべての部屋を見比べてオフィスのイメージを膨らませたい。
部屋の形状や動線…様々な違いに気付き、働く上で何を大切にするのか?を改めて認識できる機会になるだろう。