中目黒オフィス | 中庭付きデザイナーズ空間
EDIT
>>LOCATION
高架下を利用した店舗が話題となり、駅周辺は益々活気に溢れる中目黒。今回の建物はそんな駅前から徒歩5分程。季節によって表情を変える目黒川沿いを歩いての通勤・退勤は、つい歩調を緩やかにしてしまう爽やかさがあるだろう。川沿いを代官山方面へ少し折れた住宅街にあるマットな質感が特徴的なこの建物。中に入ると、思っていた以上の光に満ちた空間が迎え入れてくれた。
>>SPACE
外階段からアプローチする3Fの募集区画。入り口から入りまず目に飛び込んでくるのが、室内中央部分にあるガラス張りのテラスだろう。ライトコートの様でもあるが、内部にはルーフトップへの階段が設置されており、上空から差し込む光が空間を中心から照らし出している。空間の四方にあるのは細長い壁と窓のみ。若干の雨だれの影響か、白く曇った様な窓から差し込む光は、直接的ではないが空間をより一層明るく感じさせてくれるだろう。意図的ではないだろうがその光の入り方は、曇天でも晴天でも室内に影を作ることはなく、「風通し」ならぬ、「光通し」の良い空間だ。
>>HOW TO USE
残置された空調以外に障害物のないこのスケルトンの空間は、その四方からも中央からも光を取り込んでおり、溢れ出さんばかりの明るさに満ちている。
比較的コンパクトではあるが、中央部分に視線が集まる様に緑を配置し、季節感のあるディスプレイのショーケースとするもよし、夜には眩いほどにライトアップし、室内が中心からぼんやりと輝く様な神秘的な演出など、中からも外からも印象的な空間へと進化させてみて欲しい。
日中はルーフトップから落ちてくる光の筋が印象的で、そこに上がる階段は、まるでどこか別の世界へつながるハシゴの様にすら感じる。光が雲の切れ間から筋状になって差し込む光景のことを「光芒、Angel’s Ladder」と呼ぶらしい。常にそんな光景を目にできる空間であれば、さらなる高みに登る架け橋になってくれることは、想像に難くないだろう。
EDITOR’S EYE
現状での引渡しとなるため、若干の汚れについては気になるかもしれないが、それ以上に、この立地では珍しい空間となる。通常のオフィスでは飽き足りたという方は、自由でオリジナルなアイデアと共にぜひお問い合わせ頂きたい。