EDIT
>>LOCATION
最寄りは大江戸線の牛込神楽坂駅。地上に出て、料亭などが集まる、いわゆる神楽坂と言われるエリアとは反対方向へ進むと、まもなくしてこの建物は見えてくる。あまりTWでも馴染みのないこのエリアだが、実際に街を散策すると、古くからある商店や飲食店・住居などが並び、近隣には有名コーヒーチェーンの本社や1世紀以上の歴史ある新潮社などもある。また、一世風靡した俺のフレンチや、札幌の人気カレーショップがあえてこの地を選んで進出したりと、なぜここに?と、少し驚きもする。そんな街並みがこのエリアらしさなのかもしれなく、そんなエリアを歩いていると、少しずつ興味も強くなっていく。
>>SPACE
建物はよく目にするような、ほどほどに年季の入ったオフィスビル。しかし、エントランスを抜け、エレベーターから募集の階へ上がると、その雰囲気はガラリと変わる。エレベーターホールは天井が抜かれ、床も照明も一式仕上げられたスペース。その仕様は内部へも続き、室内もコンクリート表し天井に、落ち着いた色味のタイルカーペット。今時のリノベスタイルを意識しつつ、奇をてらわずにあくまでもスタンダートにすっきりとまとめられているのが、利用のイメージもつかみやすくて好印象だ。掲載写真の7Fのように、上層階に行けばより空間の質は向上するが、今回募集の4F区画に至っても居心地は十分。4Fとは言え、隣の建物が低層なので日当たりも悪くなく、窓を開ければ風も抜け、外にはバルコニーも付いている。さらに3Mほどの天井高あるワンルーム空間なので、居心地の心配はご無用だろう。
>>HOW TO USE
細長いプランを活かしたレイアウトも考えてみよう。画一的なデスクではなく中央に大きなテーブルを配置したり、2ゾーンに分けて手前と奥で雰囲気をガラリと変えたりと、ちょっとした工夫でもこの空間の新たな使い方を見つけられそうだ。数年前に所有者が変わったことを機に、全体的に改修工事を行い、新たなスタートをきったこの建物。エリアをビジネスの中心からあえて外してオフィスを構えることで、ゆったりとした配置に見直してみたり、内向きへのポジティブな作用を狙うレイアウトなど、ここからの始まりに自分たちのポジションを改めて考えてみてはいかがだろうか。
EDITOR’S EYE
いつもTWでご紹介しているエリアからは離れてしまうが、空間の質は良く、リノベされている上に賃料などの条件面もなかなか優秀。また、現在の入居者が作り込んだ内装の引き継ぎも同時募集。うまく使えれば、内装コストなども抑えられ、エコでいいんじゃないだろうか。