神宮前オフィス・店舗|キャットストリート沿い路面区画
EDIT
>>LOCATION
明治神宮前と表参道の裏番長的な存在、キャットストリート。かつては川だった面影を残し、長くゆるやかにくねった道が続いている。渋谷の方から進んで表参道を越えた向こう側、ラルフローレンとジャーナルスタンダードの間の道を進んでいき、人通りが穏やかになる頃。この奥まった場所に、感度高めの空間をみつけた。
>>SPACE
前テナントはアパレル店舗や、人気のシティバイク店だったこともあり、さすが正面の顔はしっかりとしている。道に対しては全面ガラス張りで、外からも内からも、それぞれの様子がよく見えるようになっている。目の前の道の真ん中には植栽が施されており、働きながら少しでも緑が垣間見えるのはうれしいところである。空間の仕上げには、床だけでなく天井にも木が使われており、これが室内のみならず外部にまで連続している。前テナントはこの外部のちょっとしたスペースに、マネキンやバイクを置いてPRしていたようだ。ちゃっかりスポットライトも備え付けられている。これだけしっかりとした顔を持った空間を、ありきたりに店舗として利用するのは惜しい気がする。ここでは敢えて路面オフィスを狙っていきたいと思った。
>>HOW TO USE
キャットストリートの奥まったところとはいえ、1Fだけあり賃料は少々高め。ランニングコストをまかなう方法として、例えばオフィスだけではなく、一部ショップを兼ねてみてはいかがだろうか。入ってすぐ手前のところを、ショールーム若しくは自社ショップにしてしまう。最近ではネット上での販売を中心に、店舗を構えない企業も多いが、あくまでも試験的に、実験的にショップを構えてみるというのも面白いだろう。ネット上では聞こえてこない、お客さんの生の声が聞く事もできる楽しさもある。業務の稼働日は、お客さんが来たら手の空いている人が対応し、仕事の息抜きがてら世間話を楽しんでしまう。土日は交代制で、のんびり日替わり店長をしながら、普段後回しにしがちな仕事を片付けるのもよいだろう。仕事をライフスタイルの一部として楽しんでいる方々には、うってつけの空間ではないだろうか。このひとつの空間を、ただのオフィスのみでは終わらせない方々に。ひとつの物事から、より多くを吸い上げる方々に、是非乗りこなしていただきたい物件だ。
EDITOR’S EYE
写真は照明がついていない状態だが、照明をつけると陳列棚の白い部分が全体的にライトアップされるようになっている。実際には、是非一度現地でご確認いただきたい。