EDIT
恵比寿駅の西口を出て、恵比寿南、中目黒の方に進む。飲食店等が立ち並ぶ賑わい高いエリアを抜け、住宅の割合が多くなってき始めたあたりにこの建物はある。とはいっても、駅から徒歩でほんの5分圏内。賑やかなところと、雰囲気あるエリアとが、比較的狭いエリアでギュッと凝縮されているところも、このエリアの魅力ではないだろうか。
建物は、道路に面しているが、建物自体が道路から見えづらく、洞窟へ潜り込むような入口だけが道路に顔をのぞかせている。隠れ家飲食店の居抜きであるこの物件は、2005年築の綺麗な状態から窓という窓を殆ど塞いだ状態で利用されていた。エントランス付近には、豪華すぎるシャンデリア。壁面は黒や落ち着いた色合いで統一され、照明も暗め。空間全体としては何となく窮屈さも感じる怪しい雰囲気を醸し出している。なかなかないこの状態を引き継ぎ、怪しい雰囲気を生かしつつ、この建物を使うのも面白いかもしれない。
でも、元々は、コンクリートうちっぱなしの建物で、1Fの天井高さが5m程の大きな空間に、壁面に窓が多めに設置された2階の空間によって構成されていた良物件のため、オーナーに現状の内装を全て取っ払ってもらい、一から作り込んでみるのも良いだろう。
どちらにせよ、このままの状態ですぐに何かを始めるのは無理があるので、この閉ざされた箱を、視察しに来て頂きたい。
EDITOR’S EYE
インパクトあるシャンデリア。このまま使いだせそうな厨房。増床された中2階の空間など、生かせるならば生かしていただきたい設備は沢山ある。建物に囲まれた1階部分はある程度このまま生かし、かなり派手に仕上げている2階分を思い切って改修して、壁の向こう側にある塞がれた窓を開放してみてはいかがだろうか。
1Fは飲食店、中2階は打ち合せスペースで、2階は陽の光の入るオフィス。そんなレイアウトが容易に想像出来る物件だと思う。