恵比寿オフィス|レジデンス仕様のトリプレット空間
EDIT
>>LOCATION
住所は恵比寿3丁目。恵比寿アドレスと聞くと駅周辺の繁華街のイメージもあれば、恵比寿ガーデンプレイスのような、上品で余裕のあるエリアを想像する人も多いだろう。とはいえ、そんなイメージがありながらも、下町っぽさのある飲食店が軒を連ねていたり、少し歩くだけで閑静な住宅街に変わる一面もある。今回ご紹介する物件は、昔ながらの住宅街といった雰囲気の場所のさらに奥の方。まるで隠れているかのようにひっそりと立っている建物だ。
>>SPACE
空間は、1F-3Fまでのトリプレット区画のレジデンス仕様。縦に細長い空間ともあり、撮影時にはどう利用すべきかイメージがパッと浮かばず悩ましくも思っていたが、そこは、さすがはレジデンス物件。絶妙なサイズ感、外部からの音が一切ないレベルの静かな環境で、階段によって緩やかに分けられつつも一体感があるなど、自然とそれらから生じる優しさ、安心感を通じて自宅にいる様な居心地の良さを感じることができた。屋上に上がればプライベート感は満載で、今まで窓が少なかった分、視線が抜ける眺望に期待値以上の開放感も感じられる。内装も3フロアともトーンを落とした床材に壁と天井はコンクリート打ちっ放しと雰囲気は悪くない。
この物件は初対面の時こそ取っ付き難い印象はあるものの、居ればいるほど“悪くない”と思える、居心地の良さがあった。
>>WORKSTYLE
不動産屋は、駅からの徒歩分数を記載する際、独自の尺度があると揶揄されることがある。その不動産感覚でいうと、この建物では10人ぐらいの人数でも働けるともいってしまいそうだ。もちろん、デスクのサイズをコンパクトにして、キツキツで面積に対する費用対効果を最大限に挙げると考えれば実現できるだろうが、正直、それはこの物件の理想的な使い方ではないだろう。
せっかくこの物件を選ぶのなら、持ち前の居心地の良さを活かして、少人数で余裕を持って使うことをお勧めしたい。もっと欲を言えば固定席は作らずフリーアドレス方式で。時には3Fでご飯を作りながら作業をしたり、屋上でミーティングをしたり、ある程度の自由な働き方も取り入れてみてはいかがだろうか。オフィスというよりかは秘密基地のような感覚で、仲間たちとの溜まり場のように使ってみる。奥まった場所にあるからこその強みを活かして、周囲の目も気にせず、とことん自分たちが働きやすく、1番良いパフォーマンスをだせる空間に仕上げる。この空間ではそんな使い方こそが、好ましい費用対効果を生み出せる気がした。
EDITOR’S EYE
オフィス以外にもサービス店舗としての利用も相談が可能だ。物件までのロケーションを考えると目的性の高い利用方法が必然となりそうだが、そのロケーションを逆手にとって、お忍びで通うような使い方もアリだと感じた。