柿の木坂オフィス・店舗｜路面区画 コスパ良好物件

>>LOCATION
今回の建物は最寄りとなる都立大学駅から徒歩10分程。駒沢方面から続く環七沿いで、すぐ近くには目黒通りもあり、バスや車での移動の可能性も含めると、そこまで不便とは言えない立地だろう。建物周辺は住宅エリアで、目の前にある環七沿いも人通りが多いわけではないこともあり、オフィスや店舗を構える場所としてはやや馴染みがないかもしれないが、この場所だからこその条件面でのお得感もあり、訪れてみると意外なほど使い勝手の良い空間に驚かされた。

>>SPACE
角地に建つマンションの1F路面となるこの区画。目の前を走る環七は交通量も多く、幹線道路沿い独特の雰囲気があるが、脇道へと逸れると、すぐに静まり返った住宅街が現れるという独特のロケーションだ。住宅街側から室内へと入ると、キャラクターの全く違う2つのカラーを持つ空間が現れた。中央にある壁で空間は大きく2つに分かれており、環七沿いの表側区画は、タイル貼りの床にスケルトン天井と、ラフに整えられた空間。黒いカバーの空調や照明レールでグッと空間が引き締まり男っぽくも思えるが、大きな開口部からの柔らかい光が全体を中和し、どことなく爽やかさを感じさせてくれていた。
裏側部分の空間は打って変わってスタンダード。カーペットに蛍光灯というオフィスお馴染みの仕様だが、真新しい水回りや空調設備に倉庫まで付属と、使い勝手においての不足はない。若干スタンダードすぎて味気なくも感じるが、もちろん表側と素地は同じ。現状はどこか無理やりそれを抑えつけている様な印象もあり、思い切って解放してあげると良いだろう。

>>HOW TO USE
少しメインを躱した立地ということもあり、賃料条件は1F区画にも関わらず破格とも思える坪12,000円程。中央にある壁を隔て、異なる用途が隣り合わせで容易に実現可能で、空間自体もこの仕上がりであれば、もはや掘り出し物とも言っても良いかもしれない。それぞれのスペースへの直接の動線も確保しており、表側の空間はそのままショップなどとしても十分利用できるはず。裏側の区画に関しても床や天井に少々手を加えるだけで、見違えるだろうポテンシャルは、表側の出来栄えを見れば誰もが確信できるだろう。
建物外観からはイメージしづらく、室内に訪れ体感しないとわからないこの2倍のお得感。余裕ある面積をうまく活かし単体の用途のみにこだわらず、オフィス+αのスペースとしてそれぞれを使い分け、うまく使いこなしてみて欲しい。

以前はキッチン関係のグッズを扱うショップ兼スタジオと事務所機能の併設だったとのこと。中央にある壁は耐震壁の為撤去は出来ないが、設備関係も数年しか経過しておらず、初期コストの負担の軽さも見逃せない。路面区画の良さも活かし、通りを忙しなく行き交う車からも思わず目を引くような、そんな空間を完成させてみて欲しい。