千駄ヶ谷オフィス・店舗|天井高 コスパ良好物件
EDIT
>>LOCATION
千駄ヶ谷小学校の交差点裏手に広がる千駄ヶ谷3丁目エリア。アパレル企業の多いエリアでもあり、それゆえこなれた感のあるオシャレさを纏った人も多い界隈だ。この物件はそんな雰囲気をもつ道から1本裏に入った所に見つけることができる。一方通行で細めの前面道路、少々薄暗い印象もある通りだが、話題のショップが目の前にあったりと、知る人ぞ知る場所でもある。
>>SPACE
建物を外から見れば、窓に貼られたフィルム、1Fに入居する配送業者の印象と、どこか雑然とした印象を抱くことだろう。共用部もパッとする要素はなく、室内に足を踏み入れるまでは物足りなさも感じる人も少なくないかもしれない。
でも、正直室内は割と良い。ストンと抜けた80㎡超、天井はスケルトン仕様で2800mm程の高さを確保し、照明環境はダクトレールまで設置してくれている。ここまで整っていれば、ちょっとした床面の変更と、照明機器の一新で見違えるくらい良くなるだろう。既に残置されている照明をつけた時には、暖色のスポットライトがところどころ空間を照らし出し、怪しげな色気を醸し出していた。今はまだ、表には出しにくいクオリティーかもしれないが、なかなかの見所のある空間であることは間違いなかった。
>>HOW TO USE
一見、裏通りにある表に出しにくい物件。そんな状況がありがたくも賃料設定を甘めな設定にしてくれている。抑えられた初期費用、約16,000円の坪単価はマーケット的にみても非常に魅力的。やや雑居感を感じる建物の雰囲気で、決して万人受けする物件とは言えないが、コスパ良し、空間のポテンシャルも高めとくれば、掘り出し物といっても過言ではないレベルだろう。
因みに、床のカーペットを部分的に剥がしてみたら、少々接着剤がついているがいい感じのコンクリートがのぞかせた。何事も、見た目に囚われず色々な視点で、可能性を探ってみるのは大事。こういう物件こそ光るポイントを見逃さないようにじっくり捉え、募集条件、借りた時の空間以上のパフォーマンスを狙いにいってほしい。
この物件は裏通りの謂わば裏物件。裏の裏は表というように、この物件も表になりうる。そんな印象を受けた物件だった。
EDITOR’S EYE
日常的に些細なことにも気づける余裕は大事だろう。このエリアで働く人々はそんな余裕を持ち合わせているからこそ、このエリアの魅力にいち早く気づき、ここに拠点を構えているに違いない。
さあ、物件としての総合点は悪くないので、あとはどれだけこの空間を引き上げられるか、それは次の入居者次第だ。