南青山オフィス・SOHO|屋上付き 最上階メゾネット空間
EDIT
>>LOCATION
南青山三丁目の交差点から外苑西通りを西麻布方面へ進む。言わずと知れた名店スキーショップジローを越えたあたりから少しずつ建物と緑の割合が変わってくる。緩やかなカーブを描いて進む通り沿いに人通りはあまり多くなく、街ゆく人々の歩く速度も少しゆっくりに感じる。落ち着いた時間の流れるエリアで、向かい側に建物が完全になくなり、緑一色に染まったあたり。空がぽっかりと開いて気持ちの良い場所に少し堅めの顔をしたこの建物を見つけた。
>>SPACE
募集となっているのは最上階のメゾネット+屋上ルーフバルコニー付きというスペシャル感のある区画で、期待感に胸を膨らませて室内に入ると、お堅い印象の建物とは打って変わって、なかなか個性強めな内装の空間。かなり好みが分かれそうだが、5Fはダークトーンのブルーから6Fの鮮やかなターコイズブルーへと続き、屋上に出れば爽やかな空のスカイブルーまでが、グラデーションになっているようにも思えた。
屋上からの眺望の先には青山霊園が広がっていて、はるか遠くまで抜けた空が広がる。霊園ということをうっかり忘れられれば、かなり爽快に過ごせる場所として愛用できるだろう。
そして、この物件の他にはない最大の特徴が6Fにある防音スタジオ。元々有名なミュージシャンが作業場としていた区画だけあって、全般的に楽器が使用可能なレベルという特異なスペックの空間を兼ね揃えていた。
>>HOW TO USE
ここまでしっかりとした防音設備の付いたスタジオがあるならば、音楽クリエイターやミュージシャンなどには馴染みやすく、一般的な企業というよりは限定された業種な方に向きがちだ。しかし、敢えてこの場所でオフィスを構えるならば、ちょっとした遊び心を持って防音室の日常的な利用を検討してみてもいいだろう。
例えば、オフィスの中でも超絶声の大きい人専用の個室として隔離してみたり、ランチタイムにワイワイキャピキャピ楽しむアットホームな場としての活用も悪くない。また、セキュリティーの高さを誇示するために完全防音の部屋でクライアントと打ち合わせというのもネタ的にも面白いし、時にはスタッフがとんでもないことをやらかした時の説教部屋としても活用するのもアリだ。
この物件の防音空間の使い方は、スペックに対するありきたりの使い方に捉われず、遊び心をもって柔軟に対応していただきたい。普通のオフィスにあったら少々過剰なスペックなのは百も承知だが、ないよりあった方が確実に楽しめる。そう思うのは自分だけだろうか?
EDITOR’S EYE
屋上の広さもなかなか魅力的なものだろう。クローズされた空間から、時には風を感じながら屋上でフリーに働く、そんな働き方もたまには良いのではないだろうか。