北青山オフィス | 1F大型スケルトン空間
EDIT
>>LOCATION
背の高い建物が隙間なく立ち並び、前面は常に多くの車が行き交う賑やかな青山通り。この通りは道路幅が広いため、歩いていても通り幅だけ空が抜けていて気持ちよく歩くことができる。また、たまにビルとビルの間からひょっこりと顔をのぞかせる六本木ヒルズや東京タワーを見るのが、個人的にはこの通りを歩く際のちょっとした楽しみでもある。表参道駅から外苑前方向にわずか2分、そんな青山通り沿いにあるWORLDビルの手前にこの建物は立っている。
>>SPACE
建物は、比較的ノーマルなオフィスビルといった表情。また、今回の募集区画である1Fも、道路からは少しセットバックした位置に専用エントランスがあり、ガラス面もそれほど大きくもないので、ぱっと見は全体的にこじんまりとした印象の物件だ。しかし、一歩その空間に踏み入れると、入り口とのギャップに驚かされるだろう。室内には145坪ほどあるだだっ広いスケルトン空間が隠れていて、天井高も3.8M~4.5Mとかなり高く、なかなか味わえないスケール感の空間。ただただ大きな箱というわけでもなく、無数につぎはぎされたような壁や、ボードを張る時のノリの跡、鉄骨が混じる天井など、様々なエレメントが混ざり合ったここにしかない一点ものの魅力がこの空間にはある。そのスケール感、無骨感が織りなす表情が、まるで湾岸エリアにある倉庫物件のような男気のあるかっこいい空間だ。
>>HOW TO USE
現実的なことを言えば、スケルトンなので初期投資は覚悟して欲しいのと、この立地で1Fということもあって可愛げのない賃料は見て見ぬ振りができない。オフィス利用だけでは一般的には厳しめなので、店舗やショールームなど複合的な使い方が得策だろう。そんな性格的な難癖はあるものの、それ以上にこの空間には底知れぬ魅力がある。あまり空間作りに力みすぎず、この床壁天井をそのままの表情を活かしてさっぱりと無骨に仕上げる感じでいいんじゃないだろうか。間仕切りなどもなく、このままワンルームで家具や什器など置くだけの、スケール感を存分に味わえる空間。それが一見地味な外の表情とうまく絡まり、面白いギャップとして強調され、室内に入った時の驚きと、一度この空間にハマったら抜け出せない魅力へと変わるかもしれない。ギャップのある人は人を惹きつける魅力があるというが、この空間もまた、来訪者が一歩室内に入った瞬間に意外性や驚きを与え、一瞬で商談を成立させてしまうような、人を魅了するギャップある空間を演出してみてはどうだろう。
EDITOR’S EYE
個人的にはアパレルのショールーム兼オフィスのような利用方法が、この空間、立地ともにイメージがつくが、これだけの天井高があれば、例えばボルダリングのような、特殊な天井高を活かした使い方などもいいかもしれない。もちろん、豊富な資金を元に、オフィス単体でがっちり作り込むような強者もお待ちしている。